スナップアップ投資顧問の過去の推奨株の実績例【メディアサイト、アプリ業界】

■ イード(2020年9月推奨)

業種 ネットメディアの運営
推奨時点の株価
(推奨日の始値)
719円
(2020年9月1日)
推奨後の高値 942円
(2020年9月23日)
上昇倍率 1.3倍
現在の株価 こちら→
市場 東証マザーズ
(2015年3月上場)


イードとは

メディア系サイトの運営会社

イードは、メディア系サイトの運営会社である。特定のジャンルに特化した中規模サイトを多数抱えている。サイトに表示される広告などを収入源としている。

赤字サイトを次々と買収

自社でサイトをゼロを立ち上げるのではなく、既存の有力サイトを買収することを基本にしている。つまり、サイトのM&A(合併・買収)の専門会社でもある。買収時点では赤字のサイトが多いという。

英語の社名は「iid」

英語の社名は「iid」という表記になっている。

事業領域

メディア事業

IT、自動車、ゲーム、アニメ、映画などの専門メディアを運営する。サイト数は60を超える。各ジャンルに特化した情報(ニュース記事)などを提供する。企業からの広告料金と外部サイトへのコンテンツ提供料金が主な収益源。

調査事業

企業から調査業務を請け負う。ネットにおける消費者の行動観察・解析を行う。

通販サイトのシステム提供

通販サイト構築サポートを行う。サイト開設者に対して、独自のシステムを提供している。

サイト一覧

イードが運営する主な自社サイト(自社メディア)は以下の通り。

■ イードの主なサイト
サイト名 ジャンル 概要
「RBB TODAY」 IT情報 会社設立直後の2000年に、東京の小さい会社から買い取った。
「レスポンス」 自動車ニュース 旧オートアスキー。2002年に雑誌会社アスキーから買い取った。
「e燃費」 自動車、マイカー管理 車の燃費やガソリンについての情報サイト。2002年にアスキーから買い取った。
「iNSIDE(インサイド)」 ゲームニュース 2007年6月に買い取った。それまでは任天堂のゲームに関するサイトだった。
「アニメ!アニメ!」 アニメ業界の情報 2012年にアニメアニメジャパンから買収。
「アニメディア」 アニメ 歴史の古いアニメ雑誌。学研から買い取った。
「シネマカフェ」 映画 2012年にカフェグルーヴから買い取った。その後、2015年にカフェグルーヴは破産し、消滅した。
「韓流エンターテインメント」 韓国ドラマ・芸能 2014年、プロトコーポレーションから買収した。プロトコーポレーションは中古車サイト「グーネット」を成功させた会社として有名。プロトからはこのほか、自転車情報サイト「サイクルスタイル」も買収している。
「マネーの達人」 家計・資産運用 2017年にバリューメディアから買収した。


サイト収益化

多数のサイトを共通管理

イードのメディア事業では、多数のサイトを「iid-CMP」という共通プラットフォーム上に置いている。統括的に記事や画像を管理・配信することで効率的な運営を行っている。

サイトM&A

グーグル(google)など大手検索サイトでの検索結果で常に上位を維持することに取り組んでいる。また、サイト横断的な検索機能を向上させることができるのも共通プラットフォームのメリットだとしている。

一括SEOや記事交換

基本戦略としては、まず赤字に悩んでいるサイトをM&Aで取得する。そのサイトを「iid-CMP」という共通基盤に乗せる。そのうえで、SEO(検索エンジン最適化)対策や記事交換機能の強化などによって収益化させる。

サイト価値を引き上げるノウハウ

この手法を武器に、非効率・低収益なまま運営されていたサイトを軌道に乗せるという。株式投資に例えれば、アンダーバリューな水準に放置されているサイトをフェアバリューまで引き上げるということ。そうしたノウハウを蓄積しているのが、イードの強みだとされている。

創業史

インターネット総研の子会社として誕生

設立は2000年4月。インターネット総合研究所(インターネット総研、略称:IRI)の100%子会社として発足した。当初は、「IRIコマース&テクノロジー(IRI-CT)」という会社名だった。

藤原洋氏

インターネット総研は、アスキー出身で大学教員教授だった技術者・藤原洋氏らが創業したベンチャー企業。1999年に上場していた。東証マザーズの第一号の上場として注目を集めた。

シスコをモデルに

インターネット総研は大学での研究をベースとする意味で、設立当社は米国のスタンフォード・リサーチなどをモデルとして描いていた。上場後は「技術を持ってスケールを追求する企業」を標ぼうし、スタンフォード大出身の5人が創業したシスコ・システムズを手本にしていた。

IRI-CT

インターネット総研の上場の3か月後、WEBサイトやWEBメディアの別会社として「IRI-CT」を立ち上げた。

日産の子会社を買収

IRI-CT(IRIコマース&テクノロジー)は2005年、日産自動車の子会社だった「イード」を子会社化した。旧イードは1990年10月、日産がデザイン調査会社として設立した。100%子会社だった。その後の2001年、経営者が株式を買い取る形(MBO)で日産から独立していた。

自動車サイトで協力関係

IRI-CTは自動車サイトの運営を通じて、日産や旧イードと関係があった。日産では2005年、カーナビ向け情報サービス「カーウイングス」のコンテンツの一つとして、半径15キロメートル圏内のガソリン価格の相場と、おすすめガソリンスタンドを画面表示・音声読み上げする「ガソリン価格情報サービス」を、自動車メーカーで初めて開始した。この際、自動車サイト「e燃費」を運営するIRI-CTが、データ提供などの協力をした。

吸収合併

その後、IRI-CTは2007年、旧イードの株式の買い増しを行い、完全子会社化。さらに2010年、旧イードと吸収合併したうえで、社名をIRI-CTからイードに変更した。

2015年マザーズ上場

2015年3月に東証マザーズに上場した。上場時点で、イードの1カ月当たりの平均閲覧数(PV)は全サイト合計で1億700万(2015年1月まで7カ月平均値)だった。その閲覧数の高さを背景に、顧客企業からの広告掲載料やデータ提供料などの収入を得ていた。